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最近のホスティング事情
現在までかれこれ6年程自宅サーバでWebサイトやメールシステム等を運用してきましたが、この度外部のホスティングサーバを契約してそちらにサービスを移すことにしました。 理由は以下の通りです。
・現在自宅サーバはシングル構成で最近バックアップをまったくとっていないのでHDDが壊れちゃったらデータが全部吹っ飛んでしマウス。
・来年3月に引越しする予定だが引越し先ではそう簡単にグローバルIPをゲットできない。
・なんとなく外部のサーバを契約するっていうのも初めてなのでわくわくする。
というわけで先週末の土曜日に一日かけてホスティング業者の選定を行いました。
ホスティングの種類は大きく以下の3つがあります。
・Dedicated Server
・VPS (Virtual Private Server) / VDS (Virtual Dedicated Server)
・Shared Server
Dedicated Serverはその名の通り専用・占有サーバで、物理的なサーバ機をまるごと我が物として占有できるサービスで、マシンのリソースをフルに使える分パフォーマンス、自由度ともに最強ですが価格も3種類の中で最も高価になります。価格はおおよそ月額10000円以上ですが、安価なサービスでは10000円を切るものもあるようです。例えばこのThe Planetとか。しかも評判もそこそこ良い様子。
VPS/VDSは物理的なサーバに何らかの仮想環境構築技術を用いて複数の完全に独立したOS環境をユーザに提供するものです。仮想環境構築技術(ソフトウェア)にはVM Ware, Virtuozzo, Xen, UML等があります。 自由度はほぼDedicatedサーバと遜色なく、リブート、アプリケーションのインストール、設定等すべて自由に行うことができます。 パフォーマンスについてはやはりひとつの物理サーバに多くの仮想環境が稼働している程に劣化します。 しかし仮想環境構築ソフトウェアによって特定の仮想環境に割り当てる最低限のリソースを保証することができます。 例えば仮想環境AはCPUは最低600MHz, メモリは256Mbyte, HDDは10Gbyte、といった具合です。 VPS/VDSについてはこの最低保証リソースによってサービスレベルをわけているようです。価格レンジは日本円で月額2000円位から8000円位というところでしょうか。
最後がShared Serverで、これはひとつの物理サーバ上のひとつのOSを複数のユーザで共有するもので、一般的にはOSをユーザの都合によってリブートしたりアプリケーションを独自にインストール、カスタマイズすることはできません。自由度が最も低い分、価格は最も安価で、日本円で月額1000円以下でも契約することが可能です。アプリケーション設定に深く依存しない一般的なBlog等のWebサービスを展開するのであればこのレベルのサービスがリーズナブルということになると思います。
今回僕が検討したのはVPS/VDSのタイプ。何故かというと、やはり今まで自宅サーバで運用していると単にコンテンツをもっていけば稼働するというシステムばかりではなく、アプリケーションの設定に紐付いて稼働しているものが存在するからです。その他にもやはりいろんなアプリケーションやプログラムの検証をかねて動かしていた部分もあるので、インターネットにWebコンテンツを公開できればOK!というわけではなく、自分でOSを完全にコントロールできないと厳しい(楽しめない?)というのがあります。
というわけでVPS/VDSのサービスをいろいろみてみましたがやはり海外の方が圧倒的にサービスが豊富。 価格も国内のものとくらべて同レベルのサービスだと総じて安価であると思います。 ただしこのホスティングってやつはなかなかクサイ商売のようで、各社営業がかなり激しいです。 ただWebを閲覧しているだけでも「担当者とChatしませんか?」みたいなポップアップがでてきたり(そして実際してみた)、オーダーフォームがかなり作り込まれていて、Submitボタンを押さなくてもテキストボックスにメールアドレスをいれただけもJavascriptで自動的にPOSTされているようで、後に「Don’t Go! I miss you. Here is the special coupon only for you.」みたいなメールが来てびっくりしました。
そんなこんなで海外のホスティングに関するフォーラムを数時間読みふけっていろいろ情報収集し、以下の3つにしぼりました。
ServIntは老舗です。価格は決して高くはありませんがクオリティには定評がある模様。ここが候補になったのはこんなところで紹介されていたりと、評判がかなりよさげなので。 Terms of Serviceをみても、「無料試用サービスやキャッシュバック保証はなし。 なぜならこのようなサービスや保証は悪用されるケースが多く、我々はWebで謳っている内容を確実に提供する自信があるから。」等とあり、老舗ならではのクリーンさとクオリティの高さを感じとれます。 低スペックの激安サービスのラインナップはなく、最安のサービスでも49$/month、メモリ256Mbyte、HDD10Gbyte、IP4つという感じ。
一方ProVPSとZONE.NETは比較的新しい業者です。特にZONE.NETの方は市場と比較してサービス内容はしっかりしている上に低価格のラインナップが用意されています。 ServIntだと最低49$/month〜ですが、ProVPSは19.5$/month〜、ZONE.NETは25$/month〜という設定。
同じくらいのサービスレベル(メモリ256MB)でProVPSとZONE.NETを比較すると、ServIntは49$/month、ProVPSは39$/monthでZONE.NETは25$/monthという感じ。細かいところでは一長一短あるのですが、ZONE.NETはこの最安のサービスでもIP2つくれちゃったりとなかなかツボをついています。
結局のところProVPSとZONE.NETをとりあえず両方一ヶ月間使ってみて良い方で継続することにし、両方契約しました。 仮想化の技術もProVPSの方がXen, ZONE.NETがVirtuozzoということで長い契約になるので一度両方みてみた方がいいだろう、ということで。
とりあえず両方で同じようにLAMP構成を構築してみましたが、どちらも使い勝手はかなり良いです。しかしProVPSの方で、多分メモリが192MBなのが原因だと思うのですがSennaのコンパイルができませんでした。(コンパイラがnfkcのところでKillされたので多分メモリ関連でしょう。)なのでSennaについては手元のマシンでビルドしてバイナリをもっていきました。 ZONE.NETの方は特に問題なく全て同一サーバ上でビルドできました。
現在は手始めとして最もコンテンツがポータブルなこのサイト:nkjmkzk.netをZONE.NETに移行しました。 若干レスポンスが悪くなりましたが問題ないようです。 やはり自宅サーバと比べるとSSHの反応もやや鈍くなりますがまぁ仕方のないところかなと思います。
以下、現在のProVPSとZONE.NETの比較情報をまとめておきます。特にZONE.NETの方はあまり事例やレビューが国内にはないので。
ProVPS:
・サーバはDual Core Xeon。”cat /proc/cpuinfo”すると2.8GHz。2次キャッシュは2Mbyte。
・仮想化はXen。
・契約関係、特に解約がちょっと厄介(Service Cancellation Request Formなるものを送ったりしなきゃいけないらしい)。
・管理画面はオリジナル。
・パーティションの設定ができたり複数のOSをインストールできたりとかなり柔軟。
ZONE.NET
・サーバはQuad Core Xeon。”cat /proc/cpuinfo”すると2.3GHz。2次キャッシュは4Mbyte
*体感的にはProVPSより速い
・仮想化はVirtuozzo。
・管理画面はVirtuozzo Power Pannel。日本語にローカライズされている。
・ファイアーウォールが管理画面で設定可能。便利。