VM ServerをVM Server上で仮想マシンとして動かす
昨今ほとんどの検証環境はリソースの面でも作業効率の面でも仮想化環境を用いるのがリーズナブルだと思います。
しかし!VM自体の検証には残念ながらH/Wが必要です。一番VM好きなエンジニアが自分の業務ではVMの恩恵を受けられないというのは物悲しい話です。僕の愛機はMacbook Airで、一応このAirでもVMware FusionやParallels, VirtualBoxをインストールして各種仮想化技術を利用しています。ただしいかんせんAirはメモリが2Gbyteなのでかなり鬼気迫ったリソース稼働状況を強いられます。(そんな中、Desktop仮想化製品としては唯一メモリオーバコミットができるParallelsの新バージョン(5)が先日リリースされました。購入検討中。動作もしょっぱなから(別途ドライバ等なくても)異様に速いんですよねー)
さておき、今回お話したいのはOracle VM Server環境をいかに限られたリソースで効率的に構築するか、です。実はVMware FusionでゲストOSとしてOracle VM Serverを稼働させることは可能です。メモリが許せばボコボコVM Serverを起動できます。Desktopではそんな構成ですが、ちゃんとしたサーバの検証機だったらどうすればよいか? Oracle VM Server上にゲストOSとしてOracle VM Serverを作成することが可能です。モードは完全仮想化(HVM)で作成します。
*なのでサーバにはIntel VTが必要。
こんな構成です。

*一番上のゲストにはPVMしか利用できません。これは中段のVM ServerがVTサポート無しで構成されるためです。
このかなりイカれた構成にすれば、物理サーバは一台にもかかわらず複数VM Serverで構成されるServer Poolの検証(例えばH/Aクラスタ機能とか)を簡単に行えます。また、共有ストレージがなくても下段のVM ServerでファイルVBDやブロックデバイスVBDを中断のVM Serverに供給すれば、仮想SANを作成することもできます。便利ーー。
さらに、VM ManagerのゲストOSやSolarisのゲストを作成してovmzfsを使用したりすれば完璧なオールインワンの検証環境ができあがります。こんな感じの変態的高密度環境です。

僕は今、Xeon X5560 2.80GHz 4コアx 2ソケット, メモリ24Gbyteのちょっといいマシンで実際にこの環境を構築しています。
構築方法も特別な手順は必要ありません。以下、構築手順の流れです。
- 下段のVM Serverを普通にインストールする(BIOSでVTが有効になっていることを確認)
- インストールした下段のVM Serverにvirt-install等を使ってOracle Enterprise Linuxのゲストを一つ作成。このゲストにVM Managerをインストールします。*別途VM Managerがある場合はスキップ可能
- 下段のVM ServerをVM Managerに登録します。
- VM Serverのisoファイル(インストールイメージ)をVM Managerでインポートします。
- 完全仮想マシン(HVM)としてゲストOSを作成し、インストールメディアとしてVM Serverのisoファイルを選択します これで中段のVM Serverが普通にインストールできます。必要な台数を作成します。
- 新しくVM ManagerでServer Poolを作成し、中段のVM Serverを登録します。
以上です。ちなみにVM Server上でのVM Serverのインストールはめちゃくちゃ速いです。2分くらいでできます。isoがCDじゃなくてファイルなので読み込みが速いんですね。
是非お試しを。